インターネット時代のテレビの標準セキュリティとして、ヨーロッパでユーザーとテレビ局との双方向の通信を保護します

2000年になると、HD番組やDVR、そしてインターネット接続されたセットトップボックスなどの新しい機能が当り前になっていました。それにより双方向のセキュリティを充実させる必要が出てきました。そこで新たな標準CI Plusのセキュリティとしてデジサートが選ばれました。

概要

  • CI Plus は、ヨーロッパの有料テレビ放送の均一化された市場を提供します。
  • CI Plus LLPは、37か国6億台以上のテレビに、信頼できるセキュリティ証明書を発行できるパートナーを必要としていました。

そこで選ばれたのが、デジサートだったのです。

Cl Plus ケーススタディ

ヨーロッパのテレビ業界を狙う不正を防止する

テレビにおけるセキュリティとは

今の時代、あらゆるところにテレビがあります。ヨーロッパでは、2億6000万を超える世帯が最低一台のテレビを所有しています。これは、総人口の95%にあたります。しかしそれでいて、テレビのセキュリティについて考えている人はほとんどいません。

有料テレビの登場に伴い、テレビ局や有料放送各社は、自社コンテンツと視聴者の個人データを保護する方法が必要であることに気が付きました。しかもその機能は、デバイス内蔵でなければなりません。

テレビの規格はメーカーによって異なるため、唯一現実的な方法は、セキュリティ技術を標準化することでした。2002年、欧州委員会により、ヨーロッパで販売されるすべてのテレビに DVB CI v1(デジタルビデオブロードキャスティング共通インターフェイス、バージョン1)規格の適用が義務付けられました(欧州指令 2002/22/EC)。

これは大成功でしたが、長続きしませんでした。

CI Plus:より高度なHD放送の標準

2000年初期になると、HD番組やDVR、そしてインターネット接続されたセットトップボックスなどの新しい機能が当り前になっていました。

しかし問題が発生します。DVB CI v1では、そういった新しい機能をサポートできなかったのです。さらに厄介なことには、一方向の暗号化しか行えないため、CASモジュールからのデータは、保護されないまま返送されてしまいます。

この問題に対処するため、2007年、Neotionとパナソニック、フィリップス、サムスン、SmarDTV、そしてソニーにより、CI Plusフォーラムが設立されました。そこで開発された新しい規格、CI Plusは、次世代テクノロジーや番組との完全な互換性を持ちながら、格段にセキュリティが向上されたものになったのです。

従来の規格とは違い、CI Plusは、電子証明書が組み込まれたテレビとであれば、CASモジュール(CAM) を用いて、内蔵されたエンドツーエンドの暗号化が行えるようになりました。これにより、テレビ局は低コスト、かつ信頼性の高い方法で、簡単にエンドユーザーの認証を行い、データの安全性を確保することができるようになったのです。

全ての家庭に信頼を提供

CI Plus は、ヨーロッパ全土のための新しい規格として設計されました。そしてその技術の中核は、電子証明書でした。そのためには、大規模に証明書を発行管理するためのインフラストラクチャと、実績を持ったパートナーを見つける必要がありました。

特に重要視されたのは、事実上ヨーロッパの全世帯に配布されるその証明書が、高い信頼性と確かな実績を誇る機関により発行されるということでした。

そこで選ばれたのが、デジサートだったのです。

CI Plus:より高度なHD放送の標準

今日、デジサートの証明書は、110社のメーカーが製造した6億台のテレビで採用され、37か国にわたる、100社以上の有料テレビ放送局の信頼を得ています。CI Plus, LLCは、コスト効率と信頼性の高い規格を維持し、ヨーロッパ全土で安全、機能的かつフレキシブルに番組視聴を提供できるようにしています。そしてデジサートは、それを支えています。

視聴者が意識せずとも、すべての番組が保護されています。

その他の使用例

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