CI Plus:より高度なHD放送の標準
2000年初期になると、HD番組やDVR、そしてインターネット接続されたセットトップボックスなどの新しい機能が当り前になっていました。
しかし問題が発生します。DVB CI v1では、そういった新しい機能をサポートできなかったのです。さらに厄介なことには、一方向の暗号化しか行えないため、CASモジュールからのデータは、保護されないまま返送されてしまいます。
この問題に対処するため、2007年、Neotionとパナソニック、フィリップス、サムスン、SmarDTV、そしてソニーにより、CI Plusフォーラムが設立されました。そこで開発された新しい規格、CI Plusは、次世代テクノロジーや番組との完全な互換性を持ちながら、格段にセキュリティが向上されたものになったのです。
従来の規格とは違い、CI Plusは、電子証明書が組み込まれたテレビとであれば、CASモジュール(CAM) を用いて、内蔵されたエンドツーエンドの暗号化が行えるようになりました。これにより、テレビ局は低コスト、かつ信頼性の高い方法で、簡単にエンドユーザーの認証を行い、データの安全性を確保することができるようになったのです。