SSLサーバ証明書の種類
SSLサーバ証明書は大きく分けて2つの種類があります。ドメイン認証型と企業認証型のSSLサーバ証明書です。ウェブサイトの利用用途やサイト運営者の属性(企業/個人)といった違いで選択することが一般的です。
企業認証 SSLサーバ証明書
企業認証のSSLサーバ証明書は、SSLによる暗号化機能に加えて、ウェブサイト運営組織が本当に存在しているかを確認して発行されるSSLサーバ証明書です。企業・組織の実在性を、登記事項証明書や第三者データベースに基づくインターネットを経由しない「電話による確認」が行われるため、ドメイン認証型よりも高い信頼性を実現しています。そのため企業認証型のSSLサーバ証明書は、個人や個人事業主が取得することはできません。
また、企業認証型の中でもさらに厳格に、ウェブサイト運営組織が本当に存在しているかを確認して発行するのが、EV SSL証明書です。EV SSL証明書は、署名権限確認者の在籍確認と「申請責任者確認書」による確認が別途必要になります。EV SSL証明書の特長として、ウェブブラウザのアドレスバーが緑色になり、ウェブサイト運営組織名が表示されることで、わかりやすくウェブサイトの訪問者に安心感を与えることができます。 通常のSSLサーバ証明書よりも、EV SSL証明書のほうがウェブサイトに証明書が導入されていることが分かりやすいと答える方が80%(※)にも上ります。
※ 2010年12月実施「インターネットセキュリティに関する意識調査(日本ベリサイン)」
ドメイン認証 SSLサーバ証明書
ドメイン認証のSSLサーバ証明書は、SSL/TLSの暗号化のみに特化したSSLサーバ証明書です。仕組みとしては、ドメイン名の所有名義を確認して、SSLサーバ証明書を発行します。個人でも取得できるなどのメリットがあります。一方で、ドメイン名を所有していれば、機械的な発行処理によって、誰でもSSLサーバ証明書の取得が可能であり、ウェブサイト運営組織が本当に存在しているかどうかは確認しません。そのため、パスワードやクレジットカード番号を盗み取ろうとするフィッシング詐欺への対策としては、十分ではありません。