2017年10月18日にリリースされたGoogleが提供するWebブラウザ「Chrome62」から、アドレスバーに表示される「保護されていません」という警告表示の対象が拡大されました。
2017年1月にリリースされた「Chrome56」では、IDやパスワードといったログイン情報やクレジットカード番号などの決済情報を入力するフォームのあるHTTP(SSL/TLS暗号化されていない)ページを表示した際に、アドレスバーに「保護されていない通信」という警告が表示されるようになりました。
Chrome62からは、その警告表示の対象を広げ、お問い合わせやサイト内検索などに入力を開始した場合にも「保護されていません」という警告表示がアドレスバーに表示されています。警告表示のサンプルは下記をご参照ください。
アドレスバーにこのような警告が表示されると、訪問したユーザーに不安感を与え、ひいてはWebサイトからの離脱率の増加やコンバージョン率(お問い合わせに至る率や商品の購入率等)が下がる可能性があります。また、ブランドやその会社・組織全体の信頼も損ねるリスクもあります。Webサイトの運営者は、警告が表示されないように、常時SSL/TLS化の対応が求められています。
「サイト内検索」も警告表示の対象に
このアップデートにより、HTTPページで「保護されていません」の警告が表示される機会がより増える事になります。特にログイン情報や決済情報を入力するフォームがなくても、トップページからサイト内の情報を検索できる、「サイト内検索」を設置しているページは、警告が表示される対象ページになるため、早急な常時SSL/TLS化対応が必要になります。
また、トップページでメールマガジンなどの登録ができるサイトなども注意が必要です。
入力するフォームがあるHTTP(非SSL/TLS)ページ
入力を開始しようとすると、アドレスバーに「保護されていません」の
警告が表示